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Channel: 猿払イトウの会
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ダムの少ない猿払村内河川ですが…

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猿払らしい涼しい日が連日続いています、
オホーツク海高気圧の影響で、最高気温でも20℃、半袖では少し寒い猿払の夏…
猿払の夏はこうじゃなきゃ!??

イトウがの生息が多い事で知られる猿払村内河川、その要因として河川工作物特にダムなどが少ない事が挙げられています…が…

実際村内にダム・取水堰などがいくつあるのか…平成20年に猿払村役場から回答を頂いています…

取水堰・治山ダムが合わせて15基…です 意外でしょ…
ライフライン=水道施設に絡むもの(廃止施設を含め)が多いですが…
とある支流には9基の床固・治山ダムが集中しています…下流部の集落を守るために…と言う名目ですが…
個人的には疑問が残ります…ここは元々イトウの産卵河川で有ったかどうかは定かではありませんがイトウは産卵していないようです(3回の調査では確認されませんでした)一応魚が登れるような構造ですが、決して長いとは言えない流れに9基もの治山ダムが有ると河川形態そのものが破壊されてしまっています…これも人命・財産を守るための処置。人が暮らしていく事には自然の犠牲は付き物です…
それでもサクラマス・アメマスが再生産を繰り返しています。

直接的にイトウの遡上に絡むダムは4基そのうち1基は魚道が付いています、イトウは遡上しないですがサケ科魚類の遡上に絡むのがもう1基有りますがこれも魚道が付いています。
イメージ 1
魚道を遡上するサクラマス魚道間口が狭くすぐ流木等で閉塞します、遡上のタイミングを見計らい閉塞物の撤去を実施しています…近年は管理会社の理解も有り積極的な対応をして頂いています(田舎の利点ですね)

今回のお題?は…村民もその存在を知らない人が多い施設
2006年私BBKが猿払に来た年に発見…
イメージ 2
村内のイトウの産卵が確認されていない支流を片っ端から稚魚調査していた頃…
ここも産卵している~と喜んで上流を目指しこれを発見 こんな山奥になぜ?と 

その昔(数十年前)炭鉱が有ったころの名残、炭鉱施設に水を供給する取水施設です、もちろん現在は廃止され使われていませんしアクセスする作業道も樹木・植物に覆われ通る事は出来ません、構造上、河床・地質から水位嵩上げによる落差低減等の施工は困難、機材・資材を運ぼうにも、河川を3kmほど徒歩で遡行しなければなりませんし…スルースゲート(泥吐き・通水ゲート水門)は閉じられたまま、ゲート開閉巻き上げ機は長い年月で固着し動きません、

長らく難攻不落?の施設と思っていたのですが…
気を取り直し、役場への交渉等先を見据えて再調査、取水施設上下の魚類相比較・施設計測調査を兼ねて再度現地へ…

で、とんでもないヘマをやらかしていた事が発覚!!

イメージ 3

スルースゲート(泥吐き・通水ゲート)水門が木製の板じゃないか~~~~!!
てっきり鉄製の強固な作りと勘違いしていました…
既にゲート板は朽ち、堆積物が見えています、なんてミスを犯していたんだろう 凹むわ

ゲートの撤去は手作業で何とか可能かと…その後の上流の処置、水門の流速の減勢処置等課題は有りますが一気にハードル下がりました!あとは正規の手順を踏んで実行…

役場はもとより、研究者、最近注目されている新たな調査手法とのコラボ(頼まれているので)等々大人の事情を汲んで前進するか…それが問題だ…(笑
個人的には誰の成果とかそんな糞見たいな物に(あ~ぁ毒吐いちゃった)囚われず、こっそり撤去・改修してしまいたいのですが…投稿した以上こっそりともいかない(自分の首締めました)ですかね(笑 冗談です冗談…

とりあえず手順踏んでみますか…

関係各位の迅速な行動を祈って…

BBK






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