昨年に引き続き遡上環境の改善作業、
ある河川に設置されたカルバート(作業道の暗渠)を昨年に引き続きモニタリング
以前は閉塞する事がなかったのですが…経年の変化で礫堆積変化、鉄製のカルバート(暗渠)の変形等の要因でカルバート間口が狭くなり河川の流下物(流木・枝等)により閉塞しやすくなった模様
昨年はほぼ魚が通れない程に閉塞していましたが、春と秋2度の閉塞物撤去作業で
今年の春は閉塞物は少なめでした
カルバートは全く見えない状態、
この様な流木が引っ掛かり、複雑に入り組んでカルバートの間口を塞いでいました
撤去後、停滞していた水は抜けみるみる水位は下がります、河床の礫の移動で河床は少し下がり間口の拡幅効果も少し期待できます…
水中に完全に没したカルバートが中央に見えます
川幅に対し小さな口径のカルバート、さらに作業道は積雪や車両等の通過で荷重がかかり経年で潰れたように変形します
閉塞を招くとさらに相互作用で(河床が上がる等)さらに間口が狭くなり悪循環を起こすようです
現状では増水時にカルバート間口の閉塞物を年2回ほど撤去する事で魚類の遡上を確保できると思いますが
抜本解決には、地権者との綿密な考証・調査情報提供が必要かと思います
(これが中々難しい作業です)
晴れとはいえ6℃の気温の中水につかり2時間ほどの作業…
しばしカルバートをイトウが偶然でも通過しないかな?と眺めていましたが、まだ本格的な遡上期には早く…
と思いきや、気の速い奴が(笑 一目散に上流を目指していきました
これから数か所でこの様な作業やモニタリングが始まる季節となりました
昨年施した改善個所等がうまく機能してくれているか、新たな問題が浮上しないかどうか…ちょっと心配
BBK